人間の活動により、海の汚染が進行しつつある。海洋汚染の80%以上は、陸上活動に起因するものである。サンゴの白化現象から海面上昇に至るまで、海洋生態系が短期間で大きく変化している。
地球温暖化により、海洋化学的にも、多くの海洋活動においても、変化が生じている。温暖化の影響で海水の温度が高くなったことで、温度変化に対応できない多くの海洋生物が危険にさらされているほか、乱獲もまた、世界各地で深刻な問題と化している。環境保護主義者は、海の生物多様性を維持するため、海洋保護区を広範囲に指定するように主張している。
海に差し迫る脅威
- 地球温暖化により海面が上昇し、海岸に住む人口の居住区の安全性が脅かされしている。
- 農業で使用される農薬や栄養素が沿岸水域に流れ込むため、海生植物や甲殻類が酸素欠乏により死滅してしまう。
- 工場や産業プラントから、汚水や製造過程で発生した排水などが海に排出されている。
- 石油流出により海が汚染されている。また、アメリカの下水処理場からは毎年、タンカーが流出する石油の2倍にもなる油を排出している。
- 沿岸地域や海に流れ込む毒性の汚染物質や栄養素の約3分の1、大気から降下した汚染物質である。
- 毒性のある藻類などの侵略的な生物種やコレラ、無数の動植物が入り江に入り込んだため、生態系のバランスが崩れている。
- 国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界の主な漁場17ヵ所のうち、4ヵ所では水産資源が既に枯渇し、残りの13ヵ所でも許容漁獲量の限界に達したり超過している状態になっているという。
海を守るための対策
- 生物多様性を維持するため、海中公園を設ける。
- 底引き網漁など、環境を破壊する恐れのある漁法を制限する。
- 海軍の軍事演習において使用される音波探知機(ソナー)は、クジラなどの海洋ほ乳類を傷つける恐れがあるため、使用を禁止する。
- 海を保護する取り組みに参加することで、漁業従事者の生活を支援する。
- 誤って捕獲される魚の数を減らすため、適切な措置を講じる。

















