かつて、地表の4分の1は草原だった。ところが現在では、その大半が農地に転用されており、その結果、野生生物の生息地の多くが失われてしまった。
草原の土壌は豊かで、どんな植物も栽培できる。しかし、農作業のやり方が適切でないと、土壌は荒れ、草原から生物の姿が消えて、不毛の土地となってしまう。また、輪作が適切に行われなければ、土壌の養分が奪われ、数年は何も育たなくなる。草原と比べて、農地には鳥の繁殖に役立つ資源がほとんどない。さらに、牧畜も草原を破壊する原因の一つである。米国では、かつて草原だった土地で、今も残っているのはわずか5%に過ぎない。
草原に差し迫る脅威
- 地球温暖化が続き、降水パターンが変われば、現在、境界域にある草原が砂漠化する可能性がある。
- かつて条植え作物に適さなかった土地では、人間が牧畜によって生活し、草原の野生生物が生息していたが、条植え作物用の農地に転換されてきている。
- 市街地の開発によって、草原の動植物の生息環境が急速に縮小している。
- 干ばつや寒さ、除草剤に強い品種の大豆、小麦、トウモロコシが開発され、自然の草原でも栽培できるようになった。
- 単一作物しか栽培していないところでは、害虫や病気が広まりやすく、潜在的な毒性を持つ農薬を使わざるを得ないことがある。
草原を守るための対策
- 土壌を保護し、その荒廃を防ぐ方法について、継続的に教育を行う。
- 草原の生態系にとって重要な湿地帯を保護復元する。
- 農作物を作るにあたって、可能な場合にはなるべく輪作を適切に行って、栄養分の枯渇を防ぐ。
- 風よけとなる木を植える。
- 乾季には焼畑を行う。これにより、枯れ草に含まれていたカルシウム(Ca)が土壌に蓄えられ、植物が勢いよく成長するようになる。
















