もともと気温の高い砂漠に地球温暖化が大きな影響を及ぼすということは、なかなか想像できないかもしれない。ところが実際には、気温や降水量がわずかに変化しただけでも、砂漠に生息する動植物は劇的な影響を受ける。既に地表の4分の1を占めている砂漠が、地球温暖化によってさらに増えるという予測もある。
また、たきぎ集めや牧畜など、人間が長い間行ってきた活動も、半乾燥地域を砂漠に変えてしまう要因となる。いわゆる「砂漠化」の現象だ。この問題を解決する上では、人口の増加とそれに伴う土地需要の増加が深刻な障害となっている。
砂漠に差し迫る脅威
- 地球温暖化により干ばつの発生件数が増え、水源が枯渇している。
- 気温が上昇すると野火の発生件数が増え、成長に時間のかかる樹木や潅木が消失する。その跡に成長の早い草が生えるため、砂漠の植生が変わってしまう。
- 長期間、灌漑が行われることによって、土壌の塩濃度が植物も育たないほど高くなる可能性がある。
- 牧畜が砂漠に生きる多くの動植物を滅ぼす恐れがある。
- 金鉱の採掘に使われるシアン化カリウム(KCN)が、野生生物を死に至らしめる場合がある。
- 砂漠で必要以上にオフロード車を運転すれば、動植物の生息環境が取り返しのつかないほど大きく損なわれる恐れがある。
- 石油やガスの生産が、変化に敏感な動植物の生息環境を破壊する可能性がある。
- 核廃棄物が砂漠に投棄される可能性がある。実際、既に核実験場となっている砂漠もある。
砂漠化を防ぐための対策
- いま使っている水源の利用効率を高めて土壌の塩化を抑制し、乾燥地の質を改善する。
- 脆弱な土壌を守るため、新たな輪作の方法を考える。
- 砂漠に根付く木を植える。
- マメ科の植物を植える。マメ科の植物は、大気中から窒素(N2)を取り込んでくれるため、土壌の生産力が回復する。
- オフロード車は指定された道でしか運転しない。
- 地面に溝を掘って雨水を貯え、風で運ばれてくる種子をとらえる。
















