過去100年の間に地表の平均温度は約0.6度上昇したが、2100年までに1.5〜6度上昇する可能性があると、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は予測している。
ハーバード大学医学部の健康・地球環境センター副部長、ポール・エプスタイン(医学博士、公衆衛生学修士)は、二酸化炭素(CO2)の濃度が上昇したことによって、ブタクサの花粉の生成される時期がいかに早められ、その量が増加しているのかについての研究を完了したばかりだ。これは米国とカナダ全域での共通の問題である。
エプスタインは、温暖化やそれが引き起こす可能性のあるCO2濃度の上昇は、推定約5000万人に上る米国のアレルギー患者と、アレルギーに誘発されることの多い約1800万人に喘息患者の症状が悪化したり、発症頻度が増加したりする原因になると考えている。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、1998年に米国内で少なくとも5438人が喘息で死亡し、42万3000人が入院した。
また、呼吸器疾患への影響も懸念されている。「温暖化は、化石燃料の燃焼でオゾンやスモッグが増加することを意味し、それが呼吸器に及ぼす影響がいっそう深刻になるだろう」と研究者は述べている。既に米国の人口の約半数が有害なオゾンレベル地域に居住していると、米国肺協会(ALA)は2002年5月に報告している。
アレルギーや肺刺激物の回避方法
- 外出前に、地域の天気予報でスモッグや花粉量などの大気の状況を確認する。外気が汚染されている場合は窓を閉めよう。運動は早朝に、温度が上昇してスモッグや花粉飛散が発生する前に行おう。
- 玄関にはドアマットを用意し、ほこりや微粒子の侵入を防ぐ。靴はドア付近で脱ごう。
- 汚染物質が付着するカーペットは外し、小さな敷物は洗おう。
- 微細な花粉の粒子を除去するHEPAフィルタ(空気清浄の目的で使用するエアフィルタの一種)を電気掃除機、空気浄化機、空調機に使用しよう。
- 外の大気の状態が悪い日は、空調が効いた本屋や博物館、カフェ、映画館などに避難しよう。
地球温暖化ガス削減のために
- 省エネ型電化製品を選ぼう。
- 自家用車の運転を控えて、徒歩や自転車、公共交通機関を利用しよう。それによりカロリー消費量も増えるので一石二鳥だ。












