チャールズ・ダーウィンが1835年にガラパゴス諸島を訪れた話は有名だ。可能性は低いが、その当時孵化したゾウガメがいまもガラパゴス諸島で生きているかもしれない。ガラパゴスゾウガメは脊椎動物の中で最も長命で、平均寿命は100歳を超える。最長で152歳まで生きた記録もある。また、ガラパゴスゾウガメは世界最大の陸ガメで、体長1.5メートル、体重250キロを上回るものも観察されている。
ガラパゴスゾウガメの生活は単調そのものだ。草や葉やサボテンを食べ、甲羅干しをして、1日のうち16時間近くも睡眠をとる。新陳代謝が遅く、体内に水分を大量に蓄えておけるので、飲まず食わずでも最長1年間生き延びることができる。
ダーウィンがガラパゴス諸島を訪れたときには15亜種のゾウガメが存在していたが、現在では11亜種のみが確認されている。17世紀から19世紀にかけて、海賊船や捕鯨船、商船などの乗組員が食用に捕獲し、その総数は推定10万頭以上になると言われている。さらに、人間の持ち込んだ野ブタやイヌ、ネコ、ネズミ、ヤギ、牛などにより、ゾウガメの食料が減ったり卵が食べられたりするなど、いまもなお生存の危機にさらされている。現在の個体数はわずか約1万5000頭である。
ゾウガメは現在、絶滅危惧種に指定されており、1970年からエクアドル政府によって厳重に保護されている。ダーウィン研究所による飼育下の繁殖も、順調に成果を上げている。
なお、島の名前のガラパゴスとは、スペイン語の「galapago(陸ガメ)」に由来している。1535年に島を発見したスペイン人の水夫が、島に生息する多数のカメを見て名付けたと言われている。