200種類以上のリスがオーストラリア以外の世界中に生息している。最も小さいリスは鼻先から尾までの長さが13センチしかなく、アフリカコビトリスというぴったりの名前が付けられている。一方で、樹の上で暮らすリスしか知らない人にはとって驚異的な大きさのリスもいる。インドのジャイアントリスの体長は約1メートルだ。
ほかの齧歯(げっし)類と同様に、リスにも永久に生え代わる4本の前歯があり、絶え間なくかみ続けても歯がすり減ることはない。樹上リスが最も一般的に知られているリスであり、枝から枝へ素早く飛び移る姿が容易に想像できるだろう。ほかの亜種では地上リスのように、穴やトンネル状の巣穴に住み、冬になると冬眠する種もいる。
地上リスは木の実や葉、根、種やその他の植物などをエサとしている。ほかにも昆虫や毛虫などの小さい虫も食べる。こうした小型哺乳類は逃げること以外に捕食動物に抵抗する術がないため、常に天敵の存在に注意を払っていなければならない。時には地上リスの群れが、天敵の接近を口笛のような鳴き声で知らせて警戒し合うこともある。
樹上リスは森から公園にいたるまで、あらゆるところで見ることができる。こういったリスたちも木の実やどんぐり、果実や花を食べに地上に降りることもある。また、樹皮や卵、鳥のヒナを食べたり、樹液を好物とする種類もいる。
生活空間が樹上であれ地中の穴であれ、メスは通常は2〜8匹の子どもを出産する。出産後2〜3カ月間、子どもは目が見えず、完全に母親の庇護の下にいなければ生きていけない。メスは年に数回出産するため、ほとんどのリスの生息数は安定している。
ところで、ムササビはリスが進化的適応した動物だ。ムササビは木の穴に巣を作って暮らしており、鳥のように羽ばたいて空を飛ぶことはできないものの、空中を滑空することはできる。ムササビは両手足を広げることで樹木から樹木へパラグライダーのように跳び移る。手足と体が皮でつながっているため、羽のような形になるのだ。時には50メートル近い距離を滑空することができる。ムササビのエサは木の実や果実をエサとしているが、昆虫や鳥のヒナを捕えることもある。