クモザルは中南米の熱帯雨林に生息するが、メキシコでも見かけることがある。やせた長い腕と、物をつかむことのできるしっぽを用いて枝から枝、木から木へと優雅に移動する。この敏捷なサルはほとんどの時間を木の上で過ごし、親指を持たないにも関わらず、木の枝にしっかりつかまって活動する。
アメリカ大陸に住むこの霊長類は社会性を持ち、日中は20〜30匹の集団で生活し、夜になると5匹程度のグループに分かれて眠る。捕食活動も小さなグループで早朝に行う。クモザルは、木の上でエサを探し、木の実や果物、木の葉、鳥の卵、クモなどを食べる。騒々しい動物で、しばしば金切り声を出したり吠えたりするなど、大きな音を出して互いにコミュニケーションをとる。
通常、メスは2〜5年ごとに1匹の子どもを出産する。子ザルは完全に母親に守られて約10週間を過ごすが、その後は単独行動をしたり仲間の子ザルと遊んだりし始める。母親は最初の1年は世話を続け、しばしば子ザルを背負って行動する。
原住民はクモザルを食用に狩るため、クモザルは人間との接触を恐れている。伐採と森林破壊により、クモザルがすみかと呼べる森林は縮小を続けている。