シファカはキツネザルの一種だ。マダガスカルの森林にこだまする独特な鳴き声が「シファーク」と聞こえることから、現地の人々はこの名を付けた。シファカはほとんどの時間を木の上で過ごし、ほかのキツネザルとは違う方法で移動する。直立したままうしろ足で力強くジャンプし、木から木へと素早く飛び移るのだ。この方法で9メートル以上も跳躍する。両足で横へ跳ねていくことによって、地上でも素早く移動することができる。
シファカは美しい毛色をしている。手足と体で色が異なる場合があり、頭部は黒や白、灰色、金色のパッチワークのような毛色をしていることが多い。草食で、木の葉や花、果実、木の芽や皮を食べる。約100種もの異なる植物を食べることが分かっている。エサを探すのは日中で、日没前に樹上で眠りにつく。また、シファカは、3〜10匹の小さな家族集団で生活する。群れの中で出産するメスは1匹だけで、オスは群れから群れへ渡り歩くことがあると考えられている。
シファカには3種類いる。コカレルシファカ、カンムリシファカ、ゴールデンクラウンシファカである。ゴールデンクラウンシファカは1982年になって初めて撮影された種で、1988年まで個別の種であると認識されていなかった。この種はシファカの中で最も小さく、最も絶滅が危惧されている。野生で暮らしているものは1万匹に満たない可能性がある。
森林の破壊によって、シファカ全種の生息地が脅かされている。食用に狩られる種もある一方で、シファカの肉を食べることを禁じるマダガスカルの伝統によって保護されている種もある。