シロイワヤギはヤギの近縁種である。シロカモシカという名前でも知られている。彼らは北アメリカの壮大な山岳地帯に生息する。崖を登る能力に優れ、アラスカからロッキー山脈の険しい高地にもよく姿を現す。シロイワヤギの蹄(ひづめ)は2つに分かれており、開いてバランスを取れるようになっている。蹄の裏はゴツゴツしており、登山靴のようにしっかりと地面をとらえる。敏捷で、1回の跳躍で3メートルほど跳べる。
シロイワヤギには独特なヒゲがあり、寒さと身を切るような山の風から身を守るために、長く厚い毛皮で覆われている。そのまばゆい白の毛皮は雪に覆われた高地では絶好の擬態効果を発揮する。比較的温暖な夏の時期にはこの体毛は抜け落ちる。シロイワヤギは植物やコケ類、そのほかの高山植物をエサとしている。
メスは年間を通じてほとんどの時間を約20頭から成る群れの中で子どもと過ごす。春になるとメスは1〜2頭の子どもを出産する。過酷な山岳地帯で生まれた子ヤギは、生後数分で立ち上がる。また、オスは通常、単独もしくはほかの1〜2頭のオスと共に暮らす。オス、メスいずれも美しく鋭いツノを持ち、繁殖期になるとオスはメスをめぐり、そのツノを使ってほかのオスと戦うこともある。