ローランドゴリラは絶滅の危機に瀕しているものの、同属のマウンテンゴリラと比較するとまだ個体数は多い。ローランドゴリラはカメルーンや中央アフリカ、コンゴ、赤道ギニア、ガボン、アンゴラ、コンゴなどの熱帯雨林のジャングルで生息しているとされるが、正確な生息数をはじき出すことは困難だ。
ローランドゴリラはマウンテンゴリラに比べて、若干体が小さく、腕が長い。ゴリラは木に登ることができるが、普段は地上で最大30頭から成る群れで暮らしている。この群れは、興味深い秩序に基づいて団結している。群れには年配のオスがボスとして君臨していて、そのオスは背中に銀色の毛が生えていることからシルバーバックと呼ばれる。群れにはほかに若いオス、メスとその子どもたちが数頭いる。群れによる行動、例えば捕食や、営巣、縄張り内での移動などはボスが取り仕切る。
ほかのオスがこのボスに挑戦しようとすれば、ボスは圧倒的な力を見せつける。ボスは立ち上がったり、物を投げたり、恐ろしいうなり声を上げながら巨大な胸を叩いて威嚇する。しかし、こういったパフォーマンスや体力にもかかわらず、気がたっている場合を除き、本来はおとなしく攻撃的ではない。
草食動物であるこのゴリラたちは、中央および西アフリカのジャングルで、豊富な食物にありつくことができる。彼らは木の根や新芽、果実、樹皮、木の髄などを食べる。
メスは約9カ月の妊娠期間を経て子どもを1頭出産する。産まれたての子どもは体重が2キロほどしかなく、母親の毛にしがみつくのが精いっぱいだ。4カ月目を迎えると母親の背中に負ぶさるようになり、2〜3歳までこのような状態で生活する。3〜6歳くらいの幼いゴリラは人間の子どものようだ。1日中、木登りや追いかけっこをしたり、枝から枝へ飛び移ったりして遊んでいる。
また、飼育下ではゴリラは優れた知能を発揮する。人間の教える簡単な手話も覚えることができるほどだ。
ローランドゴリラはいま絶滅の危機に瀕している。森林伐採は彼らにとって二重の脅威だ。伐採によって生息地が破壊されるだけでなく、食料の乏しい環境下で働く労働者が野生動物の肉を食べるために捕獲することがあるのだ。