インドサイは北インドやネパールに生息する。この動物はアフリカに生息する同属と区別しやすい特徴がいくつかある。可動性のぶ厚い皮膚は、鎧のように見える。ひだと呼ばれる分厚い皮膚の間に、伸縮可能な柔らかい皮膚があり、動くとひだがずれる。イッカクサイとも呼ばれることから分かるように、インドサイにはツノが1本しかない。
ほかのサイと同様に、インドサイも鋭い聴覚と嗅覚を持つ。地面に残されたにおいの痕跡によってお互いを探し当てることができる。インドサイは刺激を受けると非常に俊敏に動き、時速50キロで突進することもある。巨体であるにもかかわらず敏捷で、跳ねたりすばやく方向転換したりすることもできる。
インドサイは丈の高い草の間を踏み固めて獣道を作り、エサを採るために移動する。唇を草に巻きつけ引き抜いて食べる。インドサイは果実や葉、時には農作物も食べる。水辺で水草を摂取することもある。彼らは日中の暑さを避けて、涼しい朝か陽のおちた夕方に草を食む。陽が昇ると通常は水溜りの中で転げ回ったり、水中に潜ったりして涼む。
突き出したツノはインドサイの特徴である反面、絶滅の危機の原因にもなっている。硬い毛のようなこのツノは中国や台湾、香港やシンガポールなどで漢方薬として珍重されたため、多くのインドサイが捕獲されてきたのだ。また、ツノは北アフリカや中東では装飾用としても使われている。現在インドサイは、約2000頭しか生存していない。