キリンはそびえ立つような足と長い首を持つ世界で最も長身の哺乳類である。足だけでも1.8メートルほどあり、大半の人間の身長を超える。この足で短距離ならば時速60キロ近いスピードで走り、長距離であれば時速16キロくらいのペースで長い距離を楽に走ることができる。
キリンは、6頭ほどの群れを形成し広々とした草原で暮らしている。オスはときに長い首をぶつけ合って争うが、通常、この争いはさほどエスカレートせず、どちらかがが降参して逃げれば終了する。
身長の高さを利用して、ほかの動物が届かない高い木の葉やつぼみを食べる。好物はアカシアだ。50センチ以上にもなる長い舌は、枝から美味しい植物をむしり取るのに適している。ほとんどの時間を食事に費やし、牛のように1度食べたものを反芻する。キリンは週に数十キロもの葉を食べるため、十分な食事をとるためには、常に長距離を移動しなければならない。
キリンはその身長を利用して広大なサバンナを見渡し、自らを狙っている肉食動物がいないか見張ることもできる。しかし、その背の高さが不利に働くこともある。キリンにとって水を飲むことは難しい上、危険な行為だ。なぜなら前足を広げて不安定な姿勢をとらないと水にありつけないため、大型のネコ科動物の恰好の餌食になってしまうのだ。植物から必要な水分のほとんどをまかなえるため、キリンは数日おきにしか水を飲む必要がない。
メスは立ったまま出産する。子どもは1.5メートル以上の高さから産み落とされるという、いささか荒っぽい方法でこの世に生を受ける。出産から約30分で立ち上がり、驚くことに10時間後には母キリンと一緒に走るようになる。
キリンは美しい斑点で覆われており、1頭として同じ斑点を持つキリンはいないものの、同じ地域に住むキリンの斑点は非常に似通っている。