シロナガスクジラは世界最大の哺乳動物で、地球上で最大の動物だ。 ほかの大型動物と同じように、シロナガスクジラの繁殖には時間がかかる。約1年の妊娠期間を経て、1頭だけ子どもを産む。産まれたばかりのシロナガスクジラは体重が2トンほどで、1歳になるまで毎日90キロ体重が増加する。空気呼吸をするが水中で暮らし、その大きな体は浮力によって支えられている。
小さな群れや単独でいるところを世界中の海で見ることができる。夏は極地の海でエサを捕り、冬になると赤道付近へと長い旅をする。回遊中のシロナガスクジラをカリフォルニアやメキシコの沖合で観察することができる。
オキアミと呼ばれる非常に小さいエビのような生物を、その大きな体の栄養源としている。ヒゲクジラの一種で、口中のおよそ400本の剛毛が櫛のような役割を果たし、泳ぎながら海水と共にエサを吸い込む仕組みになっている。成長したシロナガスクジラは、1日あたり4〜8トンのオキアミを食べる。
現在、世界中で数千頭しか生息していないと考えられている。鯨油を目当てに長年にわたって乱獲され、急激に個体数が減少した。1930年の捕鯨シーズン中だけでも3万頭ものシロナガスクジラが捕殺された。1966年の国際捕鯨会議でようやく保護動物となった。