アルマジロとはスペイン語で「武装した小さなもの」という意味で、体中がよろいのような骨の板で覆われている。アリクイやナマケモノの近縁だが、このような甲羅を持つ哺乳類はアルマジロだけだ。20種類いるアルマジロは、1種類を除いてすべてラテンアメリカのみに生息する。北アメリカにも生息しているのはココノオビアルマジロだけである。
鼻はとがっていたりスコップのような形をしていて、目は小さい。大きさや色はさまざまである。体長15センチほどでサーモンピンクの体を持つヒメアルマジロから体長1メートル以上になるこげ茶色のオオアルマジロまでいる。黒や赤、灰色、黄色をしている種もいる。また、すべてのアルマジロが甲羅を持っていると思われがちだが、それは誤解である。実際、頭とうしろ足をたたみこんで硬いボール状になり天敵を惑わすことができるのは、ミツオビアルマジロ属のみだ。
アルマジロは熱帯雨林や草原、半砂漠のような気候が穏やかで暖かい場所に生息する。彼らの新陳代謝は低く、脂肪を蓄える機能が十分でないので、寒さは天敵だ。寒い期間が続けばアルマジロは絶滅してしまうだろう。
多くのアルマジロは穴居性で、毎日最大16時間たっぷりと睡眠を取り、早朝や夜間にエサとなる甲虫、アリ、シロアリなどの昆虫を探す。視力が非常に弱いので、鋭い嗅覚を使って狩りをする。強いうしろ足と大きな前足を使って穴を掘り、粘着性のある長い舌でアリやシロアリを巣穴から引き出して食べる。虫のほかにも小さな脊椎動物、植物、果実、時には死肉も食べることもある。
生息地の消滅や乱獲が原因で、ほぼ全種類の個体数が減少している。中南米にはアルマジロを食べるさまざまな文化があり、その肉の味と食感は豚肉に似ていると言われている。現在、個体数が増加しているのはココノオビアルマジロのみで、ヒメアルマジロも含めいくつかの種は絶滅の危機にある。