ホッキョクウサギは北米のツンドラ地帯の厳しい環境に生息する。冬眠はせず、極寒の地に適した体と習性を生かして暮らしている。厚い毛皮を持ち、短い耳からも分かるように、体の体積に対して表面積を小さくすることによって体温を維持する。時には雪に穴を掘り、互いに体を寄せて暖め合う。
ホッキョクウサギはアナウサギより少し大きく、後ろ足と耳も長い。ほかのノウサギやアナウサギと同様、ホッキョクウサギは足が速く、時速60キロで跳ねることができる。冬には氷と雪の中で素晴らしい擬態効果を発揮する白く輝く毛皮をまとう。春になると、生息地の岩や植物の色に似たブルーグレーの毛に生え変わる。
ホッキョクウサギは単独で暮らすこともあるが、数十匹、数百匹、数千匹の群れを形成することもある。多くの哺乳類と違って、ホッキョクウサギの群れは繁殖期になると分散する。オスとメスがペアになり、自分たちの繁殖用の縄張りを定めるが、オスは複数のパートナーを持つこともある。
メスは、年に数回、1〜3匹の子どもを産む。子ウサギの成長は速く、半年もしないうちに親と同じ大きさになり、翌年にはもう繁殖能力を持つようになる。
北極ではエサとなる食物が乏しいが、冬は雪を掘って樹木やコケなどを食べて生き延び、春から秋には花のつぼみやベリー類、葉、根、木の皮などを食べる。
ホッキョクウサギは、アメリカ原住民にとって昔から重要な動物である。生息数がかなり多いので、食料としてや衣服の毛皮にするために捕獲されている。