「魚の王」と呼ばれることもあるパーカーホは、東南アジアの生息域で歴史にその名を残してきた。大きい頭部が特徴的な魚種で、ベトナムでは「カーホ(cá ho))」と呼ばれている。アンコールの古代寺院にはパーカーホの彫刻があり、カンボジアの国魚にも指定されている。
普段は川の深いふちに群れでいることが多いが、季節によっては運河や川の氾濫原に移動する場合もある。幼魚は湿地や小さな支流でよく見られる。
パーカーホは体重300キロまで大きくなることがわかっているが、100キロを超える個体は最近では極めて珍しい。植物プランクトンのような小さな植物や、藻類、海草、そして水位が高い時期は浸水した陸上植物の果実を食べてその巨体を維持している。
科学者の懸念は、生殖可能な年齢まで生き延びるパーカーホがあまりいないという状況まで個体数が減ってしまっていることだ。カンボジアからメコン・デルタまで広がる本来の生息域全体で、深刻な絶滅危機に瀕している。理由としては、水質汚濁、川の交通量の増加、そしてとりわけ乱獲が挙げられる。
メコン川流域の住人の間でパーカーホの肉は昔からごちそうであり、メコン川の水生生物に食料を依存している数千万の人たちには酢漬けなどの料理の食材として人気が高い。
政府の計画では、飼育下繁殖に重点を置いて、この地域の象徴であるパーカーホを助けようとしている。幼魚は池での飼育に順応する能力があり、養殖に向いているのかもしれない。