大型で力強いオオワシは、その外見も印象的である。体色は全体的に黒褐色だが、羽の一部や尾羽などが白い。
このワシは、オホーツク海やベーリング海の沿岸部、その周囲の島々など、極東ロシアだけで繁殖していると考えられている。最もよく見られる地域はカムチャッカ半島だ。
毎年冬になると、多くのオオワシが繁殖地から日本へ南下するが、韓国やさらに遠方へ渡るオオワシも少数いる。冬が近くなるにつれ、開放水域へ移動するだけで南下しないオオワシもいる。
開放水域では、海岸線や湖で主な食料を確保することができる。繁殖地におけるオオワシの主食はサケで、生きたサケを捕獲したり、死んだサケをエサにすることもある。オオワシにとって、毎年川を遡上するサケの群れはご馳走だ。そのため、サケが大量に押し寄せる沿岸部や河川付近に巣を作ることが多い。日本ではタラを捕食するが、魚類だけでなく、カニや貝類、イカ、カモ、カモメ、死肉なども食べる。
猛禽類に分類されるこの鳥は、木に止まっている状態や上空で飛行している状態からでも獲物に飛びかかり、かぎツメで捕らえることができる。また、時には、浅瀬や氷の上に降り立ち、泳ぐ魚を捕らえることもある。オオワシにも、ワシ類に特徴的な、ほかの鳥から獲物を奪う習性がある。
オオワシは1度に大量に繁殖することはないが、個体数は安定しているようである。オオワシの羽毛は、以前は珍重されていたため狩猟が盛んだったが、現在はそれぞれの生息地域で保護されている。日本では、天然記念物として指定されている。