クジャクは青や緑の鮮やかな色彩を持つ大型のキジであり、その虹色の尾で有名だ。クジャクのオスの尾羽は上尾筒と呼ばれ、広げると全体長の6割を超える長さにまで達し、赤、青、金など、色彩豊かな“目玉”模様を持っている。この大きな尾羽は、つがいの儀式や求愛行動に用いられる。弓形に曲げて見事な扇状にし、これを背中越しに左右とも地面に触れるほど広げる。メスはこの麗しい尾羽の大きさ、色、豪華さによって相手を選ぶと考えられている。
クジャクは英語で「ピーコック」と言う。オスとメスの双方を指してこう呼ぶことが多いが、厳密に言えば、ピーコックはオスのみを指して、メスはピーヘンと言い、総称としてはピーファウルが使われている。
人気のあるオスはメスを何羽か集めてハーレムを作り、メスはそれぞれ3〜5個の卵を産む。野生のクジャクは森の樹木をねぐらにし、パーティと呼ばれる群れを形成する。
クジャクは地面採餌の鳥であり、昆虫、植物、小動物を食べる。青色のインドクジャクは、インドとスリランカに生息し、緑色のマクジャクは、ジャワやミャンマーで見られる。これらとは少々違ったあまり知られていない種としてコンゴクジャクがおり、アフリカの熱帯雨林に生息している。
インドクジャクなどは、その美しさから人気があり、何千年もの間ペットとして飼われてきた。交配改良で奇抜な配色のものも生まれたが、野生のクジャクは本来、はでな色合いをしている。野生種は気が荒く、ほかの家禽との共生はむずかしい。