クロトウゾクカモメは非常に攻撃的で、まるで海賊のようだ。彼らは、ほかの鳥から獲物を奪うことで食料のほとんどを調達している。魚などを捕ったアジサシやツノメドリが、ヒナに与えるために獲物を持ち帰るところを襲うのだ。クロトウゾクカモメは空中で相手の鳥を攻撃し、獲物を落とさせる。時には集団で襲い掛かり、狙った相手を情け容赦なく追いかける。
クロトウゾクカモメの英名は「arctic skua」であるが、北米では「parasitic jaeger」とも呼ばれる。この別称は「寄生的な猟兵」という意味で、この鳥の捕食方法を示している。
クロトウゾクカモメの中には、ほかの鳥の獲物を奪うだけではなく、普通に狩りをするものもいる。北極圏の沿岸で過ごす繁殖期に、狩猟技術の腕試しをする。卵や小鳥を主食とするが、小動物や魚なども食べる。
クロトウゾクカモメは主に海上で生活するが、北極圏が夏になる繁殖の時期だけは陸に上がる。若鳥は1度巣を離れると、繁殖適齢期を迎えるまでの2年間、陸に上がらずに海上で過ごす。
また、彼らは長距離を移動することでも知られており、毎年冬になると南半球へと渡る。個体によって色が明るいものと暗いものがいるが、それぞれの色が自然の中でどのような効果を持つのかについては、解明されていない。