空を飛べる鳥の中でも、世界最大級のアンデスコンドルはひときわ巨大で重い。最大で15キロにもなる彼らは重量があるので、約3メートルの巨大な翼をもってしても、空中に滑空するには風の助けが必要だ。そのためにこの鳥は、ほとんど労力を使わずに気流に乗って滑空できるだけの風がある地域に生息する。その名の通り、アンデスコンドルは山岳地帯で見られるが、海風に満たされた海岸近くや、強い熱気流が特徴の砂漠にも生息する。
アンデスコンドルの大部分が黒色だが、オスには首周りに独特な白い環があり、また、翼にも白い斑紋がある。カリフォルニアコンドルのような類縁種と同様に、アンデスコンドルの頭には毛がない。
コンドル科の鳥たちは猛禽類であり、エサの大部分を占める腐肉にその鋭い目を向け、油断なく気を配る。彼らの好みは、野生であれ家畜であれ大型の生物である。海岸に沿って飛び、魚やアザラシなどの死体をエサにする。そして、死体をついばむときに、コンドルは自然の“そうじ屋”としての重要な役割を果たす。この鳥は捕食動物にある鋭い鉤ツメを持たないが、卵や幼鳥をも狙ってほかの鳥の巣を急襲することもある。
アンデスコンドルは長命であり、人工飼育下では75年を超えて生きるが、繁殖の速度は遅い。1組のつがいからは、1年置きにたった1羽のヒナが生まれるだけで、親鳥はオスもメスも一年間ヒナに気を配らなければならない。
アンデスコンドルは絶滅危惧種と見なされているが、類縁のカリフォルニアコンドルよりはるかに良い状態にある。数千羽が南アメリカに生存していると考えられ、この数を増やすために、再繁殖プログラムが実行されている。